ワキガ手術の失敗例(再発・傷跡・後遺症・リスク・再手術)

「ワキガの手術を受けてみたい!手術でワキガの臭いから解放されたらどんなに幸せだろう…。」ワキガの方にとって手術はとても魅力的な方法のように思えますが、やはり多少のリスクは存在します。

どんな方法にもデメリットはあることを知って、自分にとって最適な方法を選べると良いですよね。ここでは、ワキガ手術のリスクや失敗例・再発や後遺症の不安について学んでいきましょう。

ワキガ手術の失敗例(1)ワキガの臭いが消えていない

まずは、ワキガ手術の失敗例を見ていきましょう。ワキガ手術で一番心配なのは、手術を受けたのにワキガの臭いが完全に消えていないという例です。

せっかく痛い思いを我慢して手術に踏み切ったのに、臭いが残ってしまってはがっかりですよね。どうしてこのような失敗例が起こるのでしょうか?

切除法と剪除法以外の手術では、アポクリン腺を完全に取り除くことはできない

ひとつめの原因として考えられるのは、アポクリン腺が完全に取りきれていない事です。切除法または剪除法と呼ばれる方法であれば、医師が直接目視で確認しながらアポクリン腺を取り除いていきますので確実性があります。

しかし、目視をせずにローラーでアポクリン腺を破壊していく皮下組織切除法や、同じく小さな穴からアポクリン腺を吸い出す皮下組織吸引法の場合、ひとつひとつを処理している訳ではないので取り残しが出ることも考えられます。

もちろん、これらの方法には切開跡が小さくて済むというメリットもありますので、メリットデメリットを理解して、ご自分に合った方法を選べると良いでしょう。

剪除法でも、医師の技量次第でアポクリン腺を完全に取り除けない場合も

また、直接目視で確認する剪除法であっても、施術を行う医師の技量によってはアポクリン腺を取り残しされる事もやはり考えられます。こればかりは人の手によって行う事なので、100%完全だとは言い切れないのです。

運次第なところもありますが、少しでもリスクを避けるためにも病院や医師の評判など、事前に調べられることは調べておくと安心です。

ワキガ手術の失敗例(2)ワキガの臭いが再発した

また、術後はワキガの臭いから解放されて良かったと思っていても、時間が経つとやはりワキガの臭いが再発してしまったというケースもあります。

臭いのない生活を知ってしまった後にまたワキガの臭いを感じると、落胆も大きいですよね。どうしてワキガの臭いが再発してしまうのでしょうか?

切除法と剪除法以外の手術では、ワキガが再発する可能性が高い

これは、上でお伝えしたアポクリン腺の取り残しと大きな関係があります。取り残したアポクリン腺があると、ホルモンバランスの変化などに伴って残ったアポクリン腺が肥大し、またワキガ臭を放つ可能性があるのです。

そのため、確実にアポクリン腺を除去できるとされる切除法と剪除法以外の手術法では、ワキガ再発のリスクは0にはなりません。数年後再手術を受けることを前提に負担の軽い手術を選択するという考え方もありますので、こちらもどちらが自分にあっているかをカウンセリングなどを通してしっかりと考えておく必要がありますね。

ワキガ手術の失敗例(3)大きな手術跡が残ってしまった

ワキガ手術の失敗例として、術後の手術跡もよく問題にされています。ワキを露出する機会の多い夏になると、臭いがなくなっても見た目に手術を受けたことがばれてしまうので抵抗を感じるという方も多いようです。

手術跡が残らないようにするためには、どのような手術法を選べばよいのでしょうか?

切除法では大きな手術跡が残る

まず、最も手術跡が残りやすいのは、切除法と呼ばれる手術法です。ワキの汗腺がある部分の皮膚を4センチ程度切除し、その中にあるアポクリン腺・エクリン腺・皮脂腺をすべて取り除く手術法で、ワキガの手術の中では最も古くから行われています。

切開幅が大きいため、どうしても目で見て目立つ傷が残ってしまいます。臭いを取り除く効果は大きいですが傷は残るため、ご自分がどちらを優先したいかを考えて決めるようにしてください。

剪除法でも、医師の腕次第で手術跡が残る可能性がある

剪除法も古くから行われている手術法ですが、切開法と違い皮膚自体を取り除く訳ではないので手術跡は小さくなります。ワキのシワにそって皮膚を切開し、そこから皮膚をめくってアポクリン腺などを取り除いていきます。

このとき、シワで目立たないように傷跡を処理してくれるところならあまり目立たないのですが、医師の腕次第では切り口が目立ってしまう場合もあります。こちらも事前に口コミなどをチェックして、自分が信頼できる医師を選べると良いでしょう。

ワキガ手術の失敗例(4)後遺症が残ってしまった

続いて心配になるのは、後遺症の有無です。ワキガに限らずどんな手術でも、可能性は低いにしろ後遺症の心配はあるものです。ワキガの手術の場合はどのような後遺症の心配があるのでしょうか?

代償性発汗…ワキガ手術後に、他の部位で汗をかきやすくなる場合がある

ひとつめの後遺症として、代償性発汗というものがあります。これは、ワキガの手術をした場所は汗が減ったけれど、代わりに胸やデリケートゾーンなど他の部位で汗が増えてしまうという症状です。

代償性発汗の後遺症は、交感神経を触った時に起きる後遺症ですので、主には多汗症の手術で起きやすい後遺症だと言われています。

ワキガの手術は神経ではなく汗腺の処理を目的として行われる手術ですので、基本的には代償性発汗の後遺症は起きにくいものです。しかし、実際に汗が増えたという口コミも見られますので、後遺症のひとつとして可能性はあることを頭に入れておくと良いでしょう。

傷跡のひきつれ…ひきつれ(瘢痕拘縮)は手術で治すしかない

次に考えられるのは、傷跡のひきつれです。ワキガに限らず切開を伴う手術の場合は、傷跡のひきつれを起こす可能性が考えられます。傷跡がひきつれてしまうと痛みや違和感を伴いますので辛いですよね。

違和感の軽いつっぱり程度であれば時間とともに柔らかくなじんできて気にならなくなりますが、ひきつれに変形を伴う瘢痕拘縮が起きてしまった場合には、残念ながら手術で治すしかありません。

おかしいなと思った段階で早めに病院で相談することが大切です。

合併症…血腫や皮膚壊死、腕のしびれなど

ワキガ手術では、合併症のリスクも考えられます。血腫は、術後に?離した空洞に血液がたまってしこりになってしまう状態です。ワキガの手術の後に安静にしておかないと起こりやすくなりますので、術後はなるべくリラックスして過ごすようにしましょう。

皮膚壊死とは、手術をした部分の皮膚がダメージから回復できず、壊死してしまうことです。この2つは再度病院で処置を受ける必要があり、回復までに長い時間が必要となります。

また、ワキガ手術の際に神経に触れてしまうと、腕に軽いしびれ感が出ることがあります。基本的には時間とともに回復し気にならなくなると言われています。

これら合併症は、可能性は低いにしろワキガに限らずどんな手術でも考えられるものです。手術で得られるメリットは大きいですが、もしものときに備えてリスクもきちんと理解しておくことが大切です。

その他ワキガ手術におけるリスク

そのほか、ワキガ手術を受けることによって起こり得るリスクについてご紹介します。今までの内容とは違って人によって気になる方・ならない方がいらっしゃるかと思いますが、こういう可能性もあるという事を知っておくとよいでしょう。

ワキガ手術で色素沈着ができる場合がある

まずひとつめは、ワキガ手術によって皮膚に色素沈着が出来る可能性があるという事です。特にアポクリン腺をしっかりと取りきる手術であればあるほど、術後の色味は残りやすくなります。

多くの場合は術後数ヶ月で色味も落ち着いてきますが、もともとメラニン色素の多い方や、術後安静にせず動いていた方は色素沈着となって色味が残ってしまいます。

臭いは抑えられても見た目が綺麗じゃないと意味がない、という方は、色素沈着の残りにくい切開をしない手術法を選ばれると良いでしょう。

手術方法によっては、ワキ毛が部分的に生えてこなくなる

また、手術法によってはワキ毛が一部失われてしまいます。特に切開を伴う切除法・剪除法・吸引法ではワキ毛が生えてこなくなると言われています。どのくらい量が減るかは人により、一般的に男性よりも女性の方が失われやすいようです。

最近では男性でも女性でもワキの除毛が人気になっていますし、清潔も保たれるためワキ毛の損失を気にされる方は減ってきていますが、もしワキ毛がなくなると困る、という方は、ワキ毛に影響が出ないミラドライなどの方法を選ぶようにしましょう。

ワキガ手術に失敗した場合の再手術について

もし、上でご紹介したような手術の失敗が起こってしまった場合はどうすれば良いのでしょうか?ここでは、ワキガ手術に失敗した時の再手術についてご説明します。

ワキガの再手術は難易度が上がる

ワキガの再手術は難易度が高いと言われています。その理由として、一度ワキガの切開手術を受けると、皮下が瘢痕化しているため、2回目は目視でアポクリン腺を確認することが出来ないのです。

2回目の手術では瘢痕化した部分を削るのみとなりますので、1度目と同じレベルでの効果は期待できないと考えて良いでしょう。

ただし、1度目の手術の範囲が狭すぎたためさらに広範囲をという場合は、1度目に手を入れていない部分の手術となるため効果が期待できます。

再手術を同じ病院か別の病院で受け直すかの判断が難しい

また、再手術をどこの病院で受けるかというのも大きな問題点です。同じ病院で受けるのは心理的には不安がありますが、一度診ていただいているのでより深く理解はしていただけているでしょう。

病院を変えるのは手軽さはありますが、また初診からかからなければならないですし、前の病院よりも良いお医者様ばかりとは限りません。

いずれにしろ2回目の再手術は身体にも気持ちにも負担がかかるのものですので、出来れば同じ病院も含めて複数の病院に相談をして、いろいろな意見を聞いたうえで決断されるのがよいように思います。

ワキガ手術で失敗しないための病院、クリニックの選び方

このように、ワキガ手術にはさまざまなリスクや、再手術の難しさがあることがご理解いただけたかと思います。このような負担を少しでも減らすために、より良い病院を選ぶためにはどのような点に気をつければよいのでしょうか?

病院、クリニックの専門分野

まずは、その病院やクリニックの専門分野をきちんと確認するようにしましょう。ワキガの治療が可能な病院は形成外科・美容外科・美容整形などです。

ワキガ手術の実績

また、上でご紹介した科の病院の中でも、さらにワキガの手術に力を入れている病院を選ぶと安心です。とくにアポクリン腺の除去には技術を必要としますので、多くの症例を手掛けている病院の方がやはり安心できるかと思います。

最近ではホームページを見ると手術の実績についても公表されているクリニックも多くありますので、それを参考に選ぶとよいでしょう。

アフターケア

ワキガの手術では、手術のあとのアフターケアや経過観察も大切であると言われています。自宅で気をつけることももちろんですが、素人では気づけない皮膚の変化なども気になります。出来れば手術の後の数週間・数ヶ月は診察をしてくれる病院であれば安心ですね。

まとめ(どんな手術でも100%成功はありえない)

このように、失敗例やリスクばかりを見ていくと怖いと感じる部分もあるかもしれません。けれど、ワキガに限らずどんな手術でも必ずリスクはあるものです。人の手で行う手術には残念ながら100%という言葉は使えません。また、臭いも完全に消えて手術跡もなく、ワキ毛もそのまま残ると言った、完璧な手術はないのも現状です。

自分が何を優先したいのか、その結果を得るためにはどこまでなら妥協できるのかをはっきりと決めて、そのうえでカウンセリングを受けに行くようにすれば、よりご自分に合った手術方法も見つけやすいのではないでしょうか?

今の悩みの深さと照らし合わせ、ぜひ慎重な判断をしていただければと思っています。

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